初期臨床研修医

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指導医 田口 英詞

いろいろな意味での医師としての基礎・土台が出来上がる時期ではないかと思います。

ー自身の研修時代について教えてください。

今のシステムと異なり、卒業時に専門科に入局し、その科の教育システムで研修する人がほとんどでした。私の研修は、岡山大学での半年間の研修後、鳥取(一般内科研修2年)と大阪(循環器研修2年)で行いました。決して自慢できるような研修生活を送っていた訳ではありませんが、今振り返ってみると、この最初の4年間は、重要な時期であったと思います。大学時代の先輩に、卒後5年はとにかく一生懸命仕事をがんばれと言われたのを思い出します。いろいろな意味での医師としての基礎・土台が出来上がる時期ではないかと思います。

プロ意識をもつこととそれを実践することです。

ー医療人としてのポリシー・指導医としてのアドバイスをお願いします。

医療は、患者さんの為に何が最良か、日々考えながら行っていますが、医療人のポリシーとしては、プロ意識をもつこととそれを実践することです。プロ意識は何も専門性や技術のことだけでは決してありません。
研修医の先生にわかってもらいたいことは、自分は学生ではないということ・一医師であるという自覚・プロ意識を必ず持って、日々の診療にあたってもらいたいということです。

患者さんからみれば、医師が何年目であるかということは、実は自分たちが気にしているほど問題ではなく、いかに自分のことを真摯に考えてくれているか、いかに自分の訴えに対し親身に誠実に対応してくれているかが重要なのです。そのことを意識して診療にあたれば、初対面の挨拶の仕方からかわってくると思います。慣れや経験が障壁(思い込みや決めつけなど、また日常診療を業務としてこなしてしまう)となり、対応の仕方によっては、逆に患者さんから信頼を得ることができなくなることがあるのも事実です。

多くの経験を積んだ先生方の知識や技術を共有できる恵まれた環境です。

ー自身の科の研修プログラムのPRポイントはどこですか?

ほかの病院にはない当科の特徴をいくつか紹介したいと思います。まずは、心臓血管センターとして週一回、心臓血管外科とともに症例検討会を行っています。これは、患者さんの治療方針や術式等を検討する上で、非常に重要なHeart team pro meetingです。しかし、このような外科と内科が対等な立場で行っているmeetingは、実はほかの病院ではあまりありません。それぞれの科で適応を決め、他の科に紹介するという一方向のmeetingはよくあります。症例提示・プレゼンテーションの行い方や、方針を決める際のポイント等多くのことを学べます。
次に、緊急症例を含めた全国屈指の症例数・治療実績があるということです。この中で、多くの経験を積んだ先生方の知識や技術を共有できるということは、自分にとっての今後の財産になり、見識も広がります。
最後に、心臓血管センターには循環器内科だけで、20名以上の医師が勤務をしております。それぞれの専門・得意分野も異なれば、医局等育ってきた環境も当然まちまちです。その中で、多くの同僚(特に同じ世代)から得られるものは非常に大きなものとなりますし、まさしく切磋琢磨できる環境が整っていると思います。このように恵まれた環境が、心臓血管センターの特徴であり、今までの業績がそれを物語っています。 さあ、研修医のみなさん、心臓血管センターの門戸をたたいてみませんか!

指導医 水野 隆正

病院にいるのがとても楽しい研修時代でした。

ー自身の研修時代について教えてください。

いつも仕事が忙しく、夜遅く帰宅しても、寝て起きて出勤するだけの日々でした。早く寝たいのと、病院にいるほうが楽しくて万事都合がよいこともあり、病院に寝泊まりする毎日でした。脳神経外科医としては全く未熟でしたが、それでも毎日の仕事がとても楽しかった記憶があります。ちなみに2年目の研修病院は済生会熊本病院でした。

病状をわかりやすく説明すること、医師として常に誠実でいることがポリシーです。

ー医療人としてのポリシーは何ですか?

患者さん、ご家族にわかりやすい説明を行い、病気の状態をよく理解していただくこと、担当医としての自分に信頼を寄せていただけるよう常に誠実であろうとすること、それが医師の基本であると考えています。

困難を乗り越えながら医師としての自分を磨いていきましょう。

ー指導医としてのアドバイスをお願いします。

診療科を問わず、一流の医師はみな人間的な魅力あふれる専門職人です。技術だけでなく人格、品格をも併せ持っています。時間をかけて、困難を乗り越えながら修養を積み重ねていくことなしには、品格ある仕事人にはなれないと考えています。剣道、柔道、合気道。道という名のつくものは全て生涯修行であるといわれます。我々の仕事も医師道と考えて一生をかけて修養を積みましょう。焦ることはありません。日常の全てが医師としての自分を磨く修行となります。

脳外科疾患と同時に神経内科疾患も勉強できる魅力的な環境です。

ー自身の科の研修プログラムのPRポイントはどこですか?

脳神経外科では、予定手術が週に平均3-4件、緊急手術が週に平均2-3件程度あります。一年間で600件程度になります。時期的な偏りがあるときもありますが、一年中豊富な手術症例があり、研修医の先生方も手術への参加機会が数多くあります。また術前症例検討会、術後ビデオカンファレンスなど手術に関する勉強会を毎週定期的に行っております。緊張感はあっても誰もが気楽に発言できる楽しい会です。これらに繰り返し参加することで、手術戦略から手術器具の使い方の詳細にいたるまで、当院の脳神経外科手術理論に習熟することが可能です。脳神経外科手術に憧れている、あるいは脳神経外科手術を一度勉強してみたいと思う方には大変魅力的な日々になることをお約束します。さらに当院の脳卒中センターは神経内科と合同チームとなっており、毎日一緒にカンファレンスを行います。脳神経外科疾患と同時に神経内科疾患も勉強できる環境です。

未破裂脳動脈瘤・破裂脳動脈瘤の開頭クリッピング術は当院の脳神経外科医の得意とするところです。

ー得意とする症例または手技は何ですか?

当院では未破裂脳動脈瘤または破裂脳動脈瘤の開頭クリッピング術がほとんど毎週のように行われます。私に限らず、当院の脳卒中センターに所属する脳神経外科医のもっとも得意とするところです。

指導医 浦田 淳資

辛い経験が医師として働く上での強い支えになっています。

ー自身の研修時代について教えてください。

私は、大学病院の研修医時代のある患者さんのことがきっかけで、すごく辛い思いを経験しました。しかし、それが今自分が医師として働く上での強い支えになっています。当時は上下関係も厳しく感じましたが、先輩の背中を見て、自力で覚えていかないと置いていかれるという思いで、日々精一杯な毎日だったと記憶しています。しかしいろいろな関連病院に勤務し、多くの経験を積ませていただいたことも、今となっては懐かしく、感謝しています。

患者さん立場に立って考えることが大切です。

ー医療人としてのポリシーは何ですか?

常に心がけていることは「本当に患者さんの身になって考えているか?患者さんの気持ちになって言葉を発しているか?本当に患者さんにとって良いことは何か?」を考えることです。私は患者さんと医療人は同等の立場と考えています。だから、お医者様でもなければ、患者様でもありません。患者さんは何を希望し、何をしてあげればよいのか、患者さんの立場、ご家族の立場に立って常に考えるようにしています。私は父を病気で亡くした際に、医療人としてではなく、いち患者家族として済生会熊本病院と客観的に接する機会も得ました。ですので、可能な限り患者さんの気持ちを理解するように心がけています。若い先生方の中には、説明に言葉が足りていないと感じる医師の方々も見受けられます。それは逆に経験値の少なさから、相手の立場を考える余裕がない若さの裏返しかと思います。そんなときこそ、自分が逆の立場になったらどうか?と考えることが大切だと感じます。

研修制度は最大限に自分を伸ばせるシステムです。

ー指導医としてのアドバイスをお願いします。

現在の研修制度の仕組みは、一見受身的な部分もあります。しかしこのシステムをしっかり身につけ、自分自身でできる勉強もしっかり行うことで、最大限に自分を伸ばせるシステムになっていると思います。研修医時代の積み重ねが、後々大きな差になることを肝に銘じて、ぜひ鍛錬を重ねてください。

県内で有数の消化器疾患が経験できます。

ー自身の科の研修プログラムのPRポイントはどこですか?

私どもの消化器病センタ一の自慢は、良い意味でとにかく忙しく、県内で有数の消化器疾患が経験でき、かつ先輩が皆優しい、大人の科という感じでしょうか。我々は自分たちの若かりし頃に苦労、辛さを経験することもありましたが、その分、若き先生たちにはよりしっかりとしたサポートをしていきたいと思います。標準的・メジャ一な消化器疾患をしっかり診断・治療できる状態になるまで、厳しく、やさしく、順序だてて指導するように心がけています。

胆道・膵臓疾患の分野では他に負けません。

ー得意とする症例または手技は何ですか?

私は消化器疾患の中でも、あまりメジャーではありませんが胆道・膵臓疾患の診断・治療を専門にやっています。当科は胆道・膵臓疾患の分野に関しての技術は決して他に負けないつもりですが、現在の治療グル一プメンバ一以外の新たな後進の輩出・希望者が少ないことが気がかりです。胆道・膵臓疾患の診断・治療に興味がある方はぜひ一度見学にお越しください。